制作における商標・著作権・各種標章の取り扱いについて

テディベアアーティストの皆様へ

日頃より日本テディベア協会の活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。近年、ハンドメイド作品や創作物における商標権・著作権などの知的財産権や、法律によって使用が制限されているマーク・名称の取り扱いについて、改めて関心が高まっています。

テディベアの制作においても、衣装や小物、装飾品、作品名などに使用するデザインが、意図せず第三者の権利を侵害したり、法令に抵触したりする可能性があります。アーティストの皆様が安心して創作活動を続けていただけるよう、作品制作・販売に際して

特にご注意いただきたい事項をご案内いたします。

1.赤十字マークなど、法律で使用が制限されている標章について

特にご注意いただきたいものの一つが、赤十字のマークです。白地に赤い十字を配した赤十字マークは、国際的な人道支援・救護活動において特別な意味を持つ標章であり、日本国内でも「赤十字の標章及び名称等の使用の制限に関する法律」によって、その使用が厳しく制限されています。

例えば、テディベアに看護師や医師の衣装を着せる場合、帽子や腕章、バッグなどに赤十字マークを使用することは、法令に抵触するおそれがあります。また、販売を目的としない作品や、装飾として使用する場合であっても、自由に使用できるものではありません。

赤十字マークに類似するデザインについても注意が必要です。

日本赤十字社のガイドライン

詳しくはコチラをご覧ください。

作品制作の際には、赤十字マークを安易に使用せず、独自のデザインや別の装飾表現をご検討ください。
※特にハローウィン時期などには仮装テディベアの一環としてよく見受けられます。ご注意ください。

2.キャラクターやブランドのデザインについて

既存のキャラクターや企業のロゴ、ブランド名などには、著作権や商標権をはじめとする権利が関係している場合があります。

特に、以下のような表現には注意が必要です。

  • 有名キャラクターを模したテディベアや衣装の制作・販売
  • ブランドロゴや企業名を無断で使用した作品
  • 既存のイラストやデザインを複製した装飾品
  • キャラクターを連想させる名称や図柄の使用
  • インターネット上の画像を無断で利用した販売告知や商品紹介

「手作りだから」「少量の販売だから」「個人の活動だから」といった理由だけで、権利上の問題がなくなるわけではありません。作品の制作・販売にあたっては、必要な許諾の有無や権利関係を事前にご確認ください。

3.アンティーク素材や既製品の使用について

アンティークの布地やボタン、ヴィンテージの装飾品などは、テディベアの魅力を引き立てる大切な素材です。一方で、古い素材であっても、そこに描かれたキャラクターやロゴ、図柄などに権利が残っている場合があります。

また、正規に購入した素材であっても、その素材に含まれるデザインを複製したり、商品や広告に使用したりする場合には、別途確認が必要となることがあります。

素材の年代や入手経路だけで判断せず、使用方法に応じて権利関係をご確認いただくことをおすすめいたします。

4.作品の発表・販売前にご確認ください

作品を制作・発表・販売される際には、次の点について改めてご確認をお願いいたします。

  • 衣装や小物に、使用が制限されているマークが含まれていないか
  • 第三者の商標やロゴを無断で使用していないか
  • キャラクターや既存作品の著作権を侵害していないか
  • 使用する素材や図柄に必要な許諾が得られているか
  • 作品名や販売告知の表現に問題がないか

不明な点がある場合には、使用を控え、権利者や専門機関などへ確認することをおすすめいたします。

5.創作の自由と、権利を尊重すること

テディベアの世界には、アーティスト一人ひとりの感性や技術から生まれる、多彩で素晴らしい作品があります。自由な発想と豊かな表現は、テディベア文化を発展させてきた大切な魅力です。その一方で、他者の権利や法律を正しく理解し、尊重することも、創作活動を長く続けていくうえで欠かせない姿勢であると考えております。

日本テディベア協会では、アーティストの皆様が安心して作品を発表し、お客様にも信頼して作品をお迎えいただける環境づくりを大切にしております。

本ご案内は、特定の作品やアーティストを対象としたものではなく、皆様に改めて知的財産権や各種標章の取り扱いについてご理解を深めていただくことを目的としております。

今後とも、テディベア文化の健全な発展のため、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

日本テディベア協会