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これまでの主な活動

1995年1月 阪神淡路大震災発生

 日本テディベア協会では、リンダ・マリンズさんに協力を仰いで世界中からテディベアを集め、被災者に贈りました。それと同時にリンダさんが世界中のテディベアアーティストに呼びかけて制作された99体のベアのオークションを企画しました。この寄付先を検討した結果、「日本小児精神医学研究会(JSPP)」の先生方がボランティアで被災児の治療に当たっているのを知って、この団体に落札総額2200万円を寄付することに決めました。

1995年5月 被災地の保育園訪問

被災した子どもたちのために世界中から送られてきたベアのうちから、200体をバッグに詰めて、協会スタッフがリンダ・マリンズ夫妻などとともに神戸市長田区の保育園を訪問しました。お世話下さったのはJSPPの先生方でした。

 リンダさんが、子どもたちひとりひとりにベアを手渡した時、それまで表情が乏しかった子どもたちの目が一斉に輝き、顔いっぱいに笑みがひろがりました。その光景を見た時にベアが癒しにつながることを確信しました。
そこで入院している子どもたちにベアを贈ることを企画しました。
しかし病院に普通のベアを寄付しても、ダニや感染症などが心配なため、待合室の受付に飾られて、ベッドに寝ている子どもの手元には届かない事実に直面しました。
入院中の子どもたちにベアを抱かせるにはどうしたら良いかが課題となりました。

 2002年7月 with Bear Fundテディベア基金の設立

 テディベア誕生100周年を記念して、「テディベアをともなったボランティア活動」を推進するためにWBFを設立し、その最初のテーマとして「入院中の子どもたちにベアを抱かせる」を取り上げました。
そのためには入院中の子どもたちにとって、ベアがよい効果をもたらすことを世間に知ってもらうことが大切だと考えました。

2003年3月 宮本信也筑波大学教授を訪問

 JSPPのメンバーである、宮本先生の研究室を協会スタッフが訪問して、「入院中の子どもたちへのベア効果」の研究をお願いしました。

2003年5月

 宮本先生に市販されている、材質と形態の違う10体のテディベアを送り、筑波大附属病院と自治医大附付属病院の先生方に「ベアが治療に役立つと考えるか?」のアンケート調査を実施しました。

 その結果、78%の先生方が「よいと考える」と回答すると同時に「ベアの材料」が問題となりました。ベアにつくダニや雑菌及び感染症などが懸念されるためです。

 その後、協会所属企業と試行錯誤を重ねた結果、光触媒生地を使ったベアの制作に至りました。宮本先生にもチェックしていただいた結果、このベアなら入院中の子どもでも抱かせることが出来るとの感触を得ました。

2004年6月第12回コンベンションで「ヒーリングベア」展

 

 個人出展者の協力を得て光触媒生地(株サンセイ提供)によるヒーリングベア180体を制作展示しました。

 このベアを使って研究していただくために筑波大学に寄付しました。

2007年4月 研究開始

そして、遂に「テディベアの癒し効果」の研究が始まりました。

2007年4月12日 子どもたちにベアをプレゼント

 宮本先生を始めとして、研究グループのお医者さん、看護士さん、大学院生たちが見守るなか、筑波大学付属病院に入院中の子どもたち全員にテディベアがプレゼントされました。

 日本テディベア協会スタッフとテディベアタイムズジャパンのスタッフも同席させていただきました。看護士さんが、たくさんのベアをワゴンに乗せてベッドに近づくと、子どもたちの表情が変わります。「どれでも好きなベアを選んでいいのよ」と声をかけられても、なかなか選べずに迷っている子もいます。傍でつきそいのお母さんが、「これはどう?」とアドバイスしても決まりません。ついに決心してひとつのベアを抱き上げましたが、それはお母さんのお好みとは違うベアでした。ちょっと残念そうなお母さんの横で、子どもはもうベアに向き合っています。その様子を観察しながら数人の研究スタッフが手にしたボードに記録して行きます。

 別れ際に看護士さんが言いました。
「テディベアによって、子どもたちばかりではなく、つきそいのお母さんも癒されます。わたしたちも欲しいくらいです。研究に協力できてうれしいです」

 

「テディベアの癒し効果」研究

実施場所:筑波大学附属病院小児病棟(E600)

テディベア配布:平成19年4月12日(木)15時に入院中の子どもを対象

研究グループの先生方:

宮本信也 教授  小畑文也 准教授

福島 敬 講師  山元照美 病棟看護師長 他

 

コラム「宮本信也先生にインタビュー」平成19年4月12日(木)

 私はもともと小児科の医者です。専門領域は発達行動小児科学といいます。心に問題をもっている子どもたちに小児科の分野で対応するのです。

 テディベアを子ども達にあげて不安を和らげる、その効果を見るということは、我々の考え方、領域の内です。

 テディベアを子どもにあげると、もちろん、子ども達は喜ぶでしょう。ただそれだけでも良いのですが、いただいたベアを拝見しましたら、ひとつひとつに作って下さった方の名前が付いている。それに病院内でリスクが少ないようにベアの材質を考えて下さっている。この熱意を考えるとわたくしたちの方でも、外に出して納得が得られるような何らかの結果を出したいと考えました。心の研究をされている専門の先生方とも研究の方法を相談しました。

 その結果、ありのままの変化を観察する、フィールドワークという文化人類学で用いられている方法を採用した研究デザインを組むことにしました。

 医師や大学院の学生など、大勢が観察しながら記録していく方法です。両親の協力を得た子どもたちだけを別室で撮影をすることも計画しています。

 調査研究は2回に分けて行う予定を組んでいます。

 今回はトライアルとし、本実験は2回目と考えて成果を高める計画です。

1回目の結果は、コンベンションの会場で発表させていただければと思っています。

 調査研究が全て終了しましたら、学会などでの発表も視野に入れておりますので、協会で一般公開されるのは、その後にお願いできれば思っております。

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