シュタイフ/創立:1890年/国名:ドイツ

1880年、南ドイツの小さな町ギンゲンに一つのぬいぐるみメーカーが設立されました。創立者はマルガレーテ・シュタイフという女性でした。完全な男性社会であった当時のドイツ経済界において、これは異例のことでした。

わずか6体の象のぬいぐるみの販売からスタートしたシュタイフ社は、マルガレーテの強い意志と想像力により、6年後には5066体ものぬいぐるみを生産し、1893年にはライプツイッヒ・メッセに参加するまでに発展しました。

そして、マルガレーテの甥のリヒャルト・シュタイフが、シュトゥットガルトのアートスクールを卒業後、1897年にマルガレーテの事業に加わりました。シュトゥットガルトの動物園やハーゲンベクシェン動物サーカスで昔スケッチした絵をもとにして、ぬいぐるみをデザインし、製造する事に心血を注ぎました。

リヒャルトが制作した、珍しい糸ジョイントのBar(ベア)・55PBが、ニューヨークの玩具卸売業者ジョージ・ボーグフェルト・アンド・カンパニーのヘルマンバーグの目にとまり、1903年のライプチッヒ・フェアでバーグから 3000体の注文を受け、これがシュタイフ社のテディベア事業の幕開けとなりました。 シュタイフ社のテディベアが、ルーズベルト大統領令嬢の結婚パーティーの飾り付けに使用され評判になったのもこの頃です。シュタイフ社は1903年からこの時期をベア年(Barenjahre)と呼んでいます。

1907年1年だけで、シュタイフ社は97万5000体という、いまだかつて超えた事もないような数のテディベアを生産しています。

大ぬいぐるみメーカーとなった今でも、丹念な手作りの伝統を残すシュタイフ社は、テディベアの老舗として 世界中の人々に認められ、トレードマークである金属ボタンを左耳につけたテディベア達は、ハイクオリティーテディベアとして、コレクター達だけでなく、世界中の多くの人々に愛されています。シュタイフ社の敷地内には、貴重なシュタイフ作品を展示したミュージアムが設立され、一般の人々に開放されており、テディベアの聖地として、毎年多くのテディベア愛好家が訪れています。