
ヨハンナ ハイダ/創立:1985年/国名:ドイツ ゾネベルグ
ヨハンナ・ハイダ社は、1985年にヨハンナ・ハイダによって設立されました。と言っても、このテディベア達は、あのシュタイフ社に負けず劣らぬ古い歴史を持っているのです。それは、設立者のヨハンナ・ハイダのお母さんであるマーサ・ミューラーのテディベアと共に生きた一生をお話しすれば、納得してもらえるでしょう。
19世紀のはじめ、おもちゃ産業が栄えていたドイツでは、世界中の需要に答えるため、ベアも含めそのほとんどは「コテージファクトリー」とよばれる地方の何百という小さな工場でつくられていました。そんな頃ヨハンナ・ハイダのお母さんマーサ・ミューラーはおもちゃ産業の中心地であったドイツのゾンネベルグの近くの小さな村で生まれました(1906年)。彼女は貧しく幼い頃からテディベアの「コテージファクトリー」で働いて収入を得ていました。そこで得られた収入は、ささやかながら一家の生活の支えとなっていたのです。
しかし、第2次世界大戦でドイツが東と西に分かれ、マーサが住んでいた東ドイツでは盛んだったおもちゃの生産が制限されることになり、マーサが働いていた「コテージファクトリー」も閉鎖され、収入の道を絶たれたマーサは1957年、娘達との亡命を決意し、命がけで西ドイツに移り住みました。
そして、ふたたび西ドイツの「コテージファクトリー」でテディベア作りの仕事をすることができ、それ以後の人生をテディベア作りに費やしたのです。彼女が亡くなったあと貴重な財産であるマーサのテディベアのパターンは娘ヨハンナ・ハイダが受け継ぎました。これをもとに、母の愛したテディベアを絶やすことなく、広く世界に広めようとヨハンナ・ハイダ社は、設立されました。
このように長い歴史と確かな職人技に裏づけされたテディベアたちを、「生涯の友」として世に送りだすことをめざしているメーカーです。