ディーンズ社は1903年に創業しました。現存するイギリスのテディベアメーカー
の中で最も古くに創業していますが、テディベアを製作し始めたのはすこし後になってからです。初めは布製の絵本の製作で知られ、「ディーンズ・ラグ・ブック」という社名でした。布をつかったおもちゃを作る技術を生かして、ぬいぐるみ全般の中のテディベアとして製作していましたが、1930年頃から本格的にテディベアの製造に取り掛かりました。1930年代から40年代にかけて作られたテディベアは上質のフラシ天を使用し、ボディには木毛が詰められており高品質です。
第二次大戦中には工場は軍需品の生産を行なった為この時期にはテディベアも他の製品も作られていません。その後、ディーンズ・ラグ・ブックは輸出用のぬいぐるみ製作を専門とした子会社として、サセックス州のライに「チャイルズ・プレイ・リミテッド」を設立しました。その後も業務拡大に伴い、工場の移転や社名の変更などを行いましたが、卸売りぬいぐるみメーカー、グウェントイ・リミテッドを買収した事をきっかけに、1974年から1980年にかけて、グウェントイのポンティプール工場に移転しました。1980年代になるとコレクター向けの限定生産ベアも多くデザインするようになり、1981年には画家のノーマン・ロックウェルのイラストをモチーフにした3種類のベアを製作、1983年には80周年の記念ベアを限定生産しています。1984年にはドッティ・エイヤーズとの協力によって「テディB」と「テディG」を製造し人気をはくしました。1986年にはプレイントークにより買収され、社名をディーンズ・カンパニー・リミテッドとして再出発しました。1988年に会社は自己破産したものの、現在の社長ニール・ミラー氏により営業権は買い戻され、広がりすぎた業務範囲をテディベア1本に絞り品質を上げた結果、その由緒ある「ディーンズ社」の社名を再認識させる事となりました。1990年には「ディーンズ・ラグ・ブック.CO.Ltd」の社名使用権を買い取り、ディーンズ・ラグ・ブックの頃のシリーズのレプリカがコレクター向けに作られたり、1930年代のデザインを復活させるなど、コレクターの注目を集めています。